思ってるほどキラキラしてない

IT業界に興味を持つ多くの方が、「キラキラした職場」を想像することがあります。スタイリッシュなオフィス、おしゃれな社員食堂、リラックスできるソファやYogiboが置かれたリフレッシュスペースなどが頭に浮かぶかもしれませんが、それはあくまで一部の企業です。

IT企業にはいろいろな種類がある

前の記事でご紹介したように、IT業界には以下のような種類の企業があります:

企業の種類 キラキラ度
自社開発 ★★★☆☆(やや高い)
SIer(プライムSIer、サブSIer) ★★☆☆☆(普通)
コンサル ★★★★☆(高い)
SES ★★☆☆☆(低い)
Web制作会社 ★★★★☆(高い)
プロダクトベンダー ★★☆☆☆(普通)

これらの中でも未経験者が目指しやすいのはSES企業とされています。しかし、残念ながらSES企業はキラキラ度が低いところが多いのが実態です。

現実は地味な職場が多い

「IT企業」と聞いて、きらびやかなオフィスや豪華な福利厚生を想像するのは、コンサルティングファームやプロダクトベンダーのような大企業のイメージが影響しているかもしれません。確かに、これらの企業では見た目も華やかで洗練された環境を提供していることが多いです。しかし、IT業界全体で見ると、それはごく一部に過ぎません。

特に未経験者が目指しやすいSES企業ではオフィス環境はむしろ地味で実務に特化したものが多いです。古めかしい事務所にデスクが並んでいるだけの環境や、派遣先で働くことになるため、自社オフィスにいる時間がほとんどない場合もあります。

また、SES企業ではプロジェクト先(顧客のオフィス)で作業することが一般的です。これにより、自社でおしゃれなオフィスに通う機会は少なくなります。プロジェクト先のオフィス環境もさまざまで、最新設備が整っているところもあれば、年季の入ったビルで働くこともあります。

SES企業で働く現実

SES企業は未経験からIT業界に入るための登竜門として非常に現実的な選択肢です。しかし、以下のような点を理解しておく必要があります:

✅オフィス環境: SES企業自体のオフィスはシンプルで、あくまで業務に必要な最低限の設備が整っていることが多い。

✅派遣先環境: プロジェクトによって作業環境が異なり、理想と現実にギャップを感じることがある。

✅仕事のスタイル: 華やかなイベントや社内交流よりも、目の前の業務を着実にこなすことが求められる。

服装について

SES企業では、客先常駐が基本となるため服装はスーツが求められることが多いです。最近ではカジュアルな服装を許容する企業も増えていますが、常駐先の規則に従う必要があるため自由度は低めです。派遣先のルール次第では、ビジネスカジュアルで働ける場合もありますが、基本的には「きちんとした印象」を保つ必要があります。

作業スペースについて

SES企業で働く場合、作業スペースは主に派遣先のオフィスになります。派遣先の作業スペースはさまざまで、空きスペースを間借りしたり、狭いデスクで作業をすることもあります。最新設備の整ったオフィスで働くことを想像していると、ギャップを感じるかもしれません。逆に、古いオフィスでの作業が普通だと思っておいたほうが現実に即しています。

IT業界の本質は「成果を出すこと」

IT業界で重要なのは、見た目の華やかさではなく、いかに顧客やプロジェクトに対して価値を提供できるかという点です。たとえ地味な職場であっても、現場で着実にスキルを磨き、経験を積むことで、より良いキャリアを築くことができます。

SES企業は派遣先での業務を通じて幅広い経験を積むチャンスを提供してくれる場所です。その環境をうまく活用し、自己成長に繋げることができるかどうかが成功のカギとなります。

まとめ

IT業界のすべてが「キラキラ」しているわけではありません。特に未経験からスタートする場合、現実は地味で厳しい部分も多いです。しかし、それを理解し受け入れたうえで、自分のスキルを磨き、キャリアアップを目指すことが大切です。

「華やかさ」に惑わされず、現実をしっかり見据えて、IT業界での第一歩を踏み出してみてください。

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